はじめての「なろう」

最近、小説家になろうで作品を書き始めたので、それについてのお話です。

なろう投稿について

そもそも「なんで急になろう投稿を?」という点について。

もちろんいくつか理由はあるのですが、特に大きいのは昨今急激に増えたなろう発のコミカライズ作品群の影響です。

元々なろうのお話はわりと好きでいくつか読んでいたのですが、小説となると「話は興味あるんだけど文体が好みじゃないんだよなー」みたいなのがちょくちょくあり、読む作品は結構絞られていました。それがコミカライズで興味の幅がだいぶ広がり、電子書籍や漫画アプリの普及なども相まって、いまでは多くの作品を漁ってすっかり沼にハマっています。

元々、最近は小説なりシナリオなりを書こうとしても発表場所や発表媒体に悩むことが多く、それがモチベーションにも多少なりとも影響を与えていました。「小説家になろう」も以前から選択肢には上がっていたのですが、界隈の空気感やニーズなんかを掴み切れず、二の足を踏んでいたというのが実情です。それが、コミカライズ作品などを通してなろう発の作品群に肩まで浸かった結果、「あれ、いまなら書けそうだぞ」となって、このたび書き始めたという次第です。

あとはお仕事のもろもろとの兼ね合いで、ここらでひとつライター的に動いておきたいな、と思ったというのもありますが、その辺はまあゴニョゴニョといった感じです。

で、どういうお話?

今回連載を始めたお話は、いわゆるなろう的な世界観でのハイファンタジーになります。

ある程度のお約束は踏まえつつ、一方で王道テンプレ展開からは少し距離を置いていて、チートとか異世界転生とか、そういうものは多分出てこないです。

あらすじを引用します。

冒険者ギルド――それは己が生き方を決める交差点。
 
受付嬢フローレンスは、冒険者ギルドが好きだった。
冒険者という、命を賭けることでしか生を繋げないならず者たち。そんな彼らが、ギルドを通して様々な人たちと縁を結び、その人生を変えていく。
 
エストを仲介するだけではない。
英雄を称揚するわけでもない。
 
これは数多の人生が交錯する「冒険者ギルド」という交差点、その日々の中で、ならず者がその人生を変えた瞬間を切り抜き続ける群像劇。

タイトルは『冒険者ギルド切り抜きチャンネル ~受付嬢フローレンスの交差点~』。

その名の通り、なろう的世界観ではよく出てくる「冒険者ギルド」というものに焦点をあてたお話になります。

冒険者ギルド。いろんな作品にしれっと出てくる組織で、単なるクエスト仲介所で終わることも多いですが、本来この場所は、非常にエキサイティングでドラマチックな場だと思うんですよね。

ただ「冒険者」であるという共通項だけで集まった、生い立ちも背景も異なる人間たちが、己の専門性と命を捧げて金を稼ごうとせめぎ合う。そんな空間で、人と人とのドラマが起きないはずがありません。

たまたま装備を貸した縁。たまたま相席になった縁。たまたまパーティを組んだ縁。ほんのわずかな偶然が、後から見ると大きな人生の分岐点だった――冒険者ギルドは、きっとそんな『偶然』の宝庫です。

作中、受付嬢のフローレンスは、そんな冒険者ギルドのことを「交差点」と呼称します。人と人が交わる場所。人が道を曲がる場所。偶然、何かが起こる場所。たくさんの『偶然』の中の、ほんのわずかな一部を切り抜いてまとめたもの――それが、本作タイトルの由来です。もちろんYoutube的なアレをもじったものです。

もっと具体的に

本作は短編連作形式の群像劇です。

第1話は、とある元傭兵が冒険者になるきっかけの話。

第2話は、冒険者を引退しようと考えている魔術師の話。

第3話は、冒険者として活動する田舎貴族の第三子の話。(今後公開)

第4話は、ヒールが使えない治癒師の話。(今後公開)

などなど。

いずれも違う人物のお話ですが、同じ冒険者ギルド内の出来事なので、登場人物などはゆるく共通しているような感じです。

今まで発表したことのないジャンルではありますが、私がこれまで書いてきたようなお話が好きな方であれば気に入っていただけるクオリティにはするつもりですので、その辺りは安心して更新を待っていただければと思います。

今後について

最後まで書きあげて一括投稿、というわけではないので、投稿は進捗に応じて適宜という形になります。まだまだ手探りの状態なので、このブログを読まれているような方は後方腕組みしながら優しく見守っていただけると幸いです。

冒険者ギルド切り抜きチャンネル ~受付嬢フローレンスの交差点~
https://ncode.syosetu.com/n3157hh/